『「老健」が、親の認知症からあなたを救う! -特養、サ高住、老人ホームはやめなさい-』(WAVE 出版)

「老健は原則 3 ヶ月しかいられない」という一般的な思い込みを覆し、実は安くて医療ケアも手厚い「最高の終のすみか」になり得るという独自の視点から書かれた一冊です。この本にも、読者や介護関係者から多くのリアルな感想が寄せられています。

肯定的な意見(目から鱗・選択肢が広がった)

  • 「3 ヶ月の壁」の誤解が解けた: 「老健=短期の施設」と思い込んで候補から外していたが、条件次第で長期利用(終のすみか化)も可能という裏ワザ的な知識を知り、親の施設探しの視野がパッと広がったという声が多くあります。
  • 経済的な安心感: 特養(特別養護老人ホーム)の空き待ちや、高額な民間老人ホームの費用に絶望していた読者にとって、「月 15 万円前後の年金内で収まり、医師も常駐している」という老健のメリットは非常に魅力的に映ったと評価されています。
  • 介護疲れの救いになる: 在宅介護で限界を迎えている家族に対し、民間ホームよりはるかに安価でプロに頼るルートを提示してくれるため、「介護心中」などの悲劇を防ぐ実用書として心強いという感想が見られます。

否定的な意見(専門家からの批判・現場の現実)

  • 現実の制度やトレンドと乖離している: 介護福祉の専門職や現場の読者からは「内容が興味本位で、業界のトレンドを無視している」という極めて厳しい批判があります。国(厚生労働省)は現在、老健に対して「在宅復帰(自宅へ戻すこと)」の機能を強く求めており、長期入所できる古いタイプの老健は減少傾向にあるため、本で紹介されている手法がどの施設でも通用するわけではないという指摘です。
  • 施設ごとの格差が大きい: 「全ての老健がこの本のように手厚く長期で預かってくれるわけではない」という意見です。施設の方針や地域によって対応が全く異なるため、本の内容を鵜呑みにして交渉すると現場で断られてしまうリスクを危惧するコメントもあります。
  • タイトルの煽りが強い: 前作同様、「特養や老人ホームはやめなさい」という断定的なタイトルに対して、「他の施設にもそれぞれのメリットがあるのに、極端すぎる」という違和感を覚える読者も少なくありません。

著者は社会福祉士としての援助実績から「家族の負担を減らす現実的な解」として老健を絶賛していますが、介護を提供する側の人ほど「そんなに甘くはない」と冷静に(批判的に)見ているのが特徴です。

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